どのタクシー会社でも新入社員の８割以上が業界未経験となるタクシー運転手。
転職相談に来てくださる人のほとんどが「収入に対して不安定なイメージ」を持っており、転職をためらってしまっています。

本記事では、そんな収入の安定性について不安な人が気になる「転職者がなぜ転職先としてタクシー運転手を選んだか」を解説していきます。

「より安定的な仕事にするためにできること」もあわせてご紹介いたします。

▼他の記事では、タクシー業界の評判や平均年収について解説しています

参考記事：タクシー業界の評判は？転職先としてアリ？ナシ？

参考記事：タクシードライバーの平均年収と稼ぐドライバーの条件

１. 勤務時間が長く、体力的に過酷

一日中、街中を走っているタクシーを見て、長時間労働のイメージを持つ人が多いようです。
また、勤務時間が長いことから家族との時間が取れなくなることを心配している人もたくさんいらっしゃいました。

２. 給料が低い

長時間労働と繋がるところですが、働いている時間の割にあまり給料は良くない、というイメージがあるようです。

３. 収入が歩合制で波がある

生活費のやりくりをする上で「毎月いくらの固定給がある」というのは、大きな安心材料になります。その点、タクシー運転手の歩合制に対して「●●円を下回ってしまったらどうしよう」と、思うようにいかなかった場合を想定して不安になってしまうようです。

４. お客様の対応が大変

酔っぱらったお客様の対応が大変で、精神的な負担を想像すると、元々の低賃金のイメージとあいまって割に合っていないイメージを持っている人もいます。

５. 夜勤がある

夜勤に対してもあまり良くないイメージを持つ人もいるようです。長時間労働や夜勤は体調不良につながり、長期的に働き続けることが難しいイメージに繋がっています。

６.ワケ有りな職業

かなり改善されてきましたが、10年20年前までのタクシー運転手のイメージはあまり良くありませんでした。
また、他の職業より平均年齢が高いことも、他に選択肢がなく、しかたなしにタクシー運転手を選んでいるという印象の要因かも知れません。

タクシーの仕事は「不安定な仕事」と思っている人もいるかもしれませんが、実は、一般的なサラリーマンの仕事と比べても全くそんなことはありません。
実際のタクシー運転手の仕事内容はどんなものでしょうか。ひとつひとつ解説していきます。（未来都の場合です）

・勤務時間は自分で調整できます。　また、強制的な残業は一切ありません。
・昼勤、夜勤、隔日勤務から勤務時間帯は選択できるので、夜勤以外の働き方も可能です。
・平均年収は456万円です。全職業の比較しても格差はありません。初年度から年収600万円以上も可能です。
・毎月小さな増減や繁忙期はありますが、歩合制の給与でも大きな変動はありません。（着実に売上を伸ばす営業手法があります）
・酩酊状態のお客様など、対応が難しいお客様は非常に稀で、一般的な接客業と変わりません。
・20代の若手や女性の活躍も増えてきて、選ばれる職業になって来ています。

▼タクシー運転手の生涯年収について考察した記事があります。安定性を考える参考にしてください

参考記事：タクシーの生涯年収は大手企業を上回る！？

１. 未経験ではじめられる

選ばれる職業になってきているタクシー運転手ですが、誰でも挑戦できる間口の広い職業であることには変わりありません。

タクシー業界は、ほとんどが未経験で転職しているので、未経験者向けの研修が充実しています。

２. 誰でも年収アップを目指せる

タクシーの世界は基本的に売り上げに応じた歩合制で給料が決まります。自分の頑張りが収入に直結し、人事評価など不透明な指標はありません。
また、チャンスは平等にありますので異業種からの転職した業界１年目の新人でも年収600万円以上が目指せます。運転手以外の夢がある人や、中高年ではじめる人にもおすすめできる職業です。

３. 自由な働き方を選べる

収入目標や休日の取り方、通勤時間や出退勤の時間など、人それぞれに希望があると思います。タクシー運転手はそのどれもが叶いますし、ライフステージに合わせて変更することができます。

１. 事故および違反による免停

売上＝収入となるタクシー運転手は営業ができなくなる状況になると収入がなくなります。その代表的な例が事故や違反です。
タクシー会社によっては修理費がドライバー負担となったり、違反金の支払いも必要となります。幸いにも免停は免れても、会社独自のペナルティがある場合もありますので注意が必要です。

２. 体調不良による休養

全タクシー運転手の共通の悩みとして、よく挙げられるのが健康の悩みです。
勤務中は運転姿勢を取り続けるので、運動不足を感じるドライバーが多いです。
ストレッチの時間を決めるなど、健康対策は必須です。

３. 観光需要の落ち込み

営業エリアによりますが、観光客をメインターゲットとした営業スタイルの場合、感染症に対する水際対策などがダイレクトに収入に影響します。
ただ、タクシーが通院や買い物のサポートなどの生活基盤（インフラ）になっている地域もあるので、複数の営業スタイルを実践できる場合は問題ありません。

４. 運まかせの営業をしている

長距離客狙いや、やみくもな流し営業など、運任せの営業スタイルだと成績の良い時もあると思いますが、安定することは難しいです。
多くのTOPドライバーが実践するような、無駄を省いて効率を追求し、コツコツと売上を積み上げるスタイルであれば安定します。
実際、毎月の売上ランキングの顔ぶれは安定した面子が並んでいます。

１.会社選び

タクシー会社選びはとても重要です。
ドライバーの頑張りを売上（収入）に反映させるには、お客様を獲得できる仕組みづくりが必要です。
例えば、最近では配車アプリに強いタクシー会社がおすすめです。お客様はアプリを使う際にタクシー会社を選択しますので、アプリを導入していないことは選択肢にすら入らないことを意味します。

同じ様に、無線の多さもドライバーの売上アップをサポートします。

また、地域で歴史のあるタクシー会社であれば、大手企業や有名ホテルとの法人契約が期待できますので、営業スタイルの幅が広がり、より安定性が高まります。

ぜひ面談の際に、担当者にこれらの項目を確認してみてください。

２.個人スキルを磨く

「どんな場合に収入が減ってしまう？」でご説明したそれぞれの要因を消していくことで安定を増すことができます。

営業を停止しないことが最低限必要になるので「安全に対する意識」と「健康に対する意識」が最重要スキルと言えます。

また、健康管理は集中力の維持に繋がり、二つ目の重要なスキル「運転スキル」が向上します。ここでの運転スキルとは、「追い越し車線は使わない」など、お客様を効率的に拾うテクニックを指しています。

お客様とは一期一会なことが多いタクシーですが「コミュニケーションスキル」も売り上げに影響します。

情報収集ができたり、送迎がスムーズに進行できたり、クレーム対応など無駄な時間を削減できます。ストレス管理にも繋がるので、最も様々な効果が得られるコスパの良いスキルがコミュニケーションスキルと言えると思います。

「地理」に詳しくなると、お客様のいないエリアを走るような、無駄な時間を省くことができるので、経験を積むことで有利に進めることができるようになります。

▼タクシー運転手の収入についてこちらも記事でも解説しています

参考記事：タクシードライバーの平均年収と稼ぐドライバーの条件

給与の安定ともうひとつ重要なポイントが働きやすさ、つまり精神面の安定です。

勤務地（営業所）が選べたり、自宅から近いところで働くことは、人によっては優先順位の高いポイントとなります。未来都で働くドライバーの中には、朝はお子さんを保育園に送り届けてから出勤される人もいます。ご自身のライフスタイルに合った勤務地がおすすめです。

昼勤や夜勤などの勤務形態も、勤務地と同じくライフスタイルに合わせた内容を選べると良いでしょう。

業界未経験の人には研修制度が充実していることも重要です。ひとり立ちまでの期間が短いタクシー運転手の仕事は最初が肝心です。スタートダッシュが切れるようにしっかりとした研修期間を過ごしましょう。

お客様として利用すれば、同僚となる人がどんな姿で働いているかも確認できます。
同僚との情報交換もとても役立つので、ドライバーの質をひとつの参考にしてみるのもひとつのポイントです。

▼タクシー運転手の働き方はこちらの記事でも解説しています

参考記事：どこまで自由？タクシードライバーの働き方

頑張れば頑張るだけ給料に反映されるタクシー運転手。

頑張りがいのある会社選びが大切です。

この記事でご紹介したポイント以外にも、安心して働けるポイントをご紹介させていただきますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

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