都道府県別のタクシードライバーの平均年収

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現在、転職を考えている皆さんは、転職する前に業界のことや働き方など、詳しく知っておきたいことってたくさんありますよね。
今回は、地域によっても差が出る平均年収について、全国のデータを交えてご紹介していきます。

結論から言うと、大阪や東京をはじめとする首都圏でタクシードライバーを目指すなら、年収800万円は現実的に目指せる収入ラインになります。

目次

▼平均年収を見る際の注意点

1. 給与体系は歩合制

2. 年金受給者の年収も含まれている

▼地域別にみるタクシードライバーの平均年収

全国平均は?

都道府県ごとのタクシードライバーの年収ランキング

年収の上位地域の特徴や傾向は?

▼稼いでいるドライバーはどれくらい稼いでいる?

▼タクシードライバーで稼ぐ秘訣は?

1. 営業エリアを選ぶ

2. 稼ぎやすい会社を選ぶ

▼タクシードライバーの売上を上げるポイント10選

▼タクシードライバーの魅力(メリット)

▼大阪でタクシードライバーに挑戦してみたい人は

平均年収を見る際の注意点

タクシードライバーの平均年収を調べる時に、前提として頭に入れておいて欲しい条件が2つあります。

 

1. 給与体系は歩合制

タクシー会社も様々ありますが、その多くは給与制度が完全歩合制となっています。そのため、ドライバーによって収入の差が生まれます。
また、営業スタイルや勤務時間などの働き方に自由度が高い反面、売上を左右する行動量(休憩が長くなってしまったり)に差が生まれやすく、格差を拡げる要因となっています。

 

2. 年金受給者の年収も含まれている

タクシー業界の平均年齢は約60歳と非常に高く、その理由として定年後も嘱託制度で働くシルバー人材が多い事が挙げられます。嘱託社員は年金受給額との兼ね合いで給料をセーブしているので、平均年収ラインの引き下げに繋がっています。

実際、どれくらいシルバー人材が多いかというと、タクシー業界における65歳以上、いわゆる年金受給者は、全体の約48%と他業界に比べると圧倒的に高いです。この様に、一概に他産業を比べるのが難しいという点も前置きさせて頂きます。

 

参考)65歳以上の業界別の割合

タクシー・・・47.9%
不動産業、物品賃貸業・・・26.4%
サービス業・・・23.0%
生活関連サービス業、娯楽業・・・18.7%
建設業・・・17.1%
情報通信業・・・2.9%
金融業、保険業・・・5.4%
製造業・・・8.8%

 

高齢者が多いと何かとマイナスのイメージになりがちですが、誰でもいつかは高齢者、タクシー業界は長く働ける底堅い業界とも言えそうです。

 

※この記事に掲載しているデータは、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の調査資料と株式会社未来都の売上実績を基にご紹介しております

地域別にみるタクシードライバーの平均年収

全国平均は?

2021年度における全国のタクシードライバーの平均年収は約280万円で、前年度より少し下がっています。
全職業の平均年収が約489万円であることを考えると少し衝撃的なデータとなっていますが、タクシー業界は会社や地域によって収入はかなり違っています。尚、未来都のドライバーの平均年収は約456万円で、嘱託社員のデータを考慮すると、そこまで悲観する内容ではないかと思います。

また、タクシー業界は社会情勢の影響を受けやすい事もありますが、2022年度は昨年度を上回る見込みの売上で推移しています。

 

▼タクシードライバーの年収についてもっと知りたい人はこちらもご覧ください

参考記事:タクシードライバーの平均年収と稼ぐドライバーの条件

参考記事:【実例公開】タクシードライバーの条件別平均年収

 

都道府県ごとのタクシードライバーの年収ランキング

2021年度の年収データの1~5位までと、43~47位のデータを見てみます。

 

1位:東京都 約337万円
2位:神奈川県 約323万円
3位:愛知県 約315万円
4位:埼玉県 約303万円
5位:新潟県 約293万円


43位:山形県 約195万円
44位:京都府 約189万円
45位:徳島県 約178万円
46位:沖縄県 約175万円
最下位:青森県 約174万円

 

最も年収の多い地域(東京)と少ない地域(青森)の差は約163万円も広がっています。
ちなみに株式会社未来都の本社がある大阪府は21位で約250万円となっており、未来都の平均年収456万円と200万円の差があります。
あくまで、地域ごとの稼ぎやすさの参考としてご確認ください。

 

年収の上位地域の特徴や傾向は?

(1)労働時間

全国平均は月あたり176時間であるのに対し、上位5都県の平均は184時間になるので少し長い傾向にあります。
逆にワースト5府県の平均は160時間なので、年収と労働時間は比例していることがわかります。

 

(2)勤続年数

上位5都県の平均は10.3年で全国平均の10.5年とほとんど差はありません。
ワースト5府県の平均値は13.4と少し長く勤めている傾向があり、特に最下位の青森県は20.2年とベテランが多くなっています。

 

(3)平均年齢

上位5都県の平均年齢は58.9歳と比較的若いドライバーが多く、新潟県以外の上位4都県は平均より若いデータがあります。
年功序列のないタクシードライバーは年齢や勤続年数は関係なく、20代でも50代でも同じくチャンスがある業界です。

 

(4)企業規模

従業員数1,000人以上を大企業、100~999人までを中企業、10~99人を小企業として年収差を比較すると、大企業をベースに中企業では年収40万円ダウン、小企業では60万円ダウンになります。大手の方が営業サポートが充実しているので、より稼ぎやすい環境にあることが影響しています。

 

2021年以前のデータを見ると、京都や大阪といった観光客の多い地域が上位にランクインしています。営業エリアを選択される際は、安定基盤として人口の多い都市で、かつ観光需要で伸びのある地域であれば安心です。

 

▼年齢別や勤務形態別の年収を知りたい人はこちらもご覧ください

参考記事:【実例公開】タクシードライバーの条件別平均年収

稼いでいるドライバーはどれくらい稼いでいる?

年収の平均値を見てきましたが、個人差の大きい業界ですので、次は稼いでいるドライバーがどれだけ稼いでいるか気になりますよね。

首都圏や大阪で営業する大手タクシー会社の場合、各営業所のエースと呼ばれるTOPドライバーの年収は800~1,000万円超となります。
タクシー会社勤務の場合には、ドライバーの年収上限は1,000万円あたりがひとつの基準で、個人の場合は更に上がり1,500万円までは目指せると言われています。

 

▼未来都の売上成績を毎月公開中!こちらからご覧ください

記事一覧を見る:未来都はこんなとこやで!!

タクシードライバーで稼ぐ秘訣は?

1. 営業エリアを選ぶ

タクシーの需要はサラリーマンが取引先の訪問時に使う。高齢者が通院の足として使う。終電後の交通手段として使う。など、生活基盤と密接に関係しています。
そのため、人口が多い都市の方が有利になる条件が多くなります。
有利な条件が多いほど、未経験で業界にチャレンジする人など、どんな人でも稼ぎやすくなるので営業エリア選びは非常に重要です。

また、タクシーの営業には営業許可が必要な為、どこで営業しても良いというわけではありません。タクシー会社ごとに定められた営業エリアがあります。

 

2. 稼ぎやすい会社を選ぶ

タクシー会社によって異なる条件がいくつかあります。売上(=収入)の他、働き方に関わることですので条件に合った会社選びが大切です。

 

(1)勤務形態が選べる

勤務形態は主に昼勤・夜勤・隔日勤務の3種があり、タクシー業界の主流は隔日勤務ですが、収入だけで見れば基本的には、夜勤が最も稼げる時間帯と言われています。
それは、営業する時間によってお客様の数や単価も変わってくるので、比較的、夜勤帯の方が利用者が多く稼ぎやすいなど勤務形態ごとに売上の傾向があります。

タクシー会社によっては、隔日勤務のみの募集などの場合がありますが、ご自身のライフスタイルや年収目標に合わせて選択できるタクシー会社がおすすめです。

参考:【実例公開】タクシードライバーの条件別平均年収

 

(2)勤務地が選べる

営業所の立地によってお客様の多いエリアまでの移動時間が変わります。
労働時間が労働基準法で厳しく管理されている中で、お客様を乗せる数がその日の売上に大きく影響するため、空車時間をいかに減らすかが収入に関わってきます
また、自由度の高い働き方が魅力のタクシードライバーにとって無駄に通勤時間が長くなることもあまり好ましいことではありません。

 

(3)歩合率のバランスが良い

タクシー業界の給与計算は、売上に会社ごとに設定された歩合率を掛けて算出されます。
一般的な歩合率は50~60%程度で、仮に歩合率が60%の会社で売上が100万円だとすると、100万円×60%で給与は60万円となります。
歩合率は高いほど稼ぎやすくなりますが休んだ場合などのリスクが大きく、低い会社の場合には基本給での底上げなど、より安定した収入になります。

 

(4)従業員負担金がない

歩合率の説明で売上×歩合率が給与になるとご説明しましたが、実際はここから従業員負担金を差し引いた金額が給与となります。
負担金には燃料代やクレジットカードの決済手数料、事故時の保障等があります。
会社によっては、一切の負担がないところもありますので確認しましょう。

参考記事:未経験者が失敗しないためのタクシー会社の選び方、5つのポイント!

 

(5)配車アプリを導入してる

「Uber」「GO」など配車アプリが年々普及してきており、一日の8割以上がアプリ経由での乗車となる日もあります。利用率は今後さらに高まることが予想されますので、導入アプリ数の多いタクシー会社の方が稼ぎやすくなります。

参考記事:優良タクシー会社の選び方 おすすめ比較ポイント

 

▼未来都と他の大手タクシー会社との比較はこちらの記事からご覧ください

参考記事:口コミ評価は大手以上?未来都の働きやすさとは

タクシードライバーの売上を上げるポイント10選

より具体的に稼ぐ姿がイメージできるように、営業時のテクニックについて基本的なコツ10選をご紹介します。

 

1. 個人タクシーの多い場所で付け待ちする

少なくとも10年以上のキャリアが必要な個人タクシーは、学ぶことが多い先輩ドライバーの可能性が高いです。営業スタイルをマネしてみましょう。

 

2. 付け待ちの最後尾がブレーキランプなら並んでみる

停車方法が、パーキングかブレーキかで、その付け待ちポイントの待機時間を予測することができます。

 

3. 損切りの速さを意識する

付け待ちの際に時間をかければかける程、長距離のお客様を期待せざるを得ないギャンブル要素が高まってしまいます。

 

4. 信号待ちは左車線&先頭で

お客様を拾いやすい信号待ちでは、前にタクシーがいるとお客様を取られてしまうので先頭で停まるようにしましょう。

 

5. 周辺のイベントに合わせて営業エリアを変更

コンサートなどのイベント時には駅と会場の往復で稼げる場合があります。

 

6. 長距離客を狙う

空車時間を減らすことが収入アップの必須条件です。その点、長距離のお客様は効率が良いお客様です。

 

7. 夜勤で頑張る

夜間は割り増し料金や終電後の移動などで効率よく稼ぎやすい傾向があります。

 

8. ゆっくり走る

ドライバーがお客様を見つけやすく、お客様がタクシーをつかまえやすい速度がポイントです。

 

9. アイコンタクトをとる

お客様目線で考えると「空車」のマークは見えづらいものです。

 

10. 右折しない

道路の中央に寄らないといけなくなる右折はお客様を獲得するチャンスを逃してしまうリスクがあります。

 

▼下記の参考記事では、安定した売り上げを達成するために意識すべきことや、稼げないドライバーの特徴について詳しく紹介しています。

参考記事:タクシードライバーに転職して稼げるようになるには

参考記事:タクシードライバーの平均年収と稼ぐドライバーの条件

タクシードライバーの魅力(メリット)

頑張るほど見返りがあるタクシードライバーですが、おすすめしたいポイントは他にもあります。

 

1.仕事の進め方は自分次第

全て自分でコントロールできるので、人間関係においてとても気楽です。

 

2.働き方(勤務形態)が選べる

稼げる夜勤、休みの多い隔日勤務、一般的な勤務時間の日勤など自由に選べます。
自分の時間を持つことができます。

 

3.残業無し、翌日への持ち越し無し

強制的な残業はありません。
仕事を持ち帰ったり、仕事の失敗を次のお客様に持ち越すことはありません。常にスッキリした状態で働くことができる仕事です。

 

4.やりがいがある

人事評価もなく、年功序列もありません。
地域住民の生活の支えとなるような社会貢献性の高い仕事です。

 

5.注目の業界である

実は、大手企業が投資に乗り出すなど変革が進んでいるタクシー業界です。

 

メリットを知る上で、逆に転職時に”不安になる”人が多いポイントについては以下の記事で解説しております。

 

▼タクシー業界についてもっと詳しく知りたい人はこちらもご覧ください

参考記事:不安から学ぶ!タクシードライバー転職の基礎知識

参考記事:平均年収?労働時間?タクシー業界がわかる職業ランキング

大阪でタクシードライバーに挑戦してみたい人は

これからタクシー業界で働きはじめようと検討している人は、まずは希望する勤務形態や無線・配車アプリなどの営業サポートなどの条件から、ご自分に合った会社を探してみてください。

 

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