平均年収?労働時間?タクシー業界がわかる職業ランキング
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仕事選びの際、平均年収が高いところや働きやすい業界に転職したい。そう考える人は多いと思います。では、タクシー運転手は他の業界に比べてどうなのでしょうか。
年収の他、労働時間や年齢など、タクシー業界で働く人のデータをランキング形式で紹介していきます。
なお、このページでご紹介しているデータは全職業を145の種別に分けて算出している『令和3年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)』を基に算出しています。また、今回のタクシー運転手のデータは、従業員1,000人以上の企業で働くタクシー運転手の調査結果を使用しています。
この記事ではあくまで統計上の平均年収を出していますが、タクシー業界は他の業界に比べると、都市部と地方の差が非常に大きく、また65歳以上のいわゆる年金受給者が約46%と他業界に比べると圧倒的に高いため、一概に他産業を比べるのが難しいという点も前置きさせて頂きます。
そして最近では企業規模による差も大きくなっています。高齢化のイメージが強いタクシー業界ですが、未来都では2022年、20~30代だけでも年間で約50名が入社しています。
参考)65歳以上の業界別の割合
不動産業、物品賃貸業・・・26.4%
サービス業・・・23.0%
生活関連サービス業、娯楽業・・・18.7%
建設業・・・17.1%
情報通信業・・・2.9%
金融業、保険業・・・5.4%
製造業・・・8.8%
高齢者が多いと何かとマイナスのイメージになりがちですが、誰でもいつかは高齢者、タクシー業界は長く働ける底堅い業界とも言えそうです。
▼タクシー業界について、もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
参考ページ:採用のことはここ見てや!
目次
職種別年収ランキング!タクシー運転手の順位は?
早速ですが、タクシー運転手が他の職業と比較して、どのくらい稼げるのかを見ていきます。
タクシー運転手の平均年収は約314万円です。職業年収ランキングでは145職業中143位になりますので、低めの年収であることがわかります。
ただ、従業員数による企業規模の制限なしだと、全職業の平均年収は約307万円になるので、大手のタクシー会社のドライバーに限れば、平均より少し高い給与水準になっているようです。
参考までに、中小規模のタクシー会社も含めたタクシー運転手全体を見てみると、平均年収は約280万円ほどに下がります。
また、タクシー運転手の年収は、営業する地域でも格差が出やすい傾向があります。そちらについては別の記事で解説しておりますのでもご覧ください。
参考記事:都道府県別のタクシードライバーの平均年収
▼タクシー運転手の年収について詳しく知りたい人はこちらもご覧ください
参考記事:タクシードライバーの平均年収と稼ぐドライバーの条件
参考記事:タクシーの生涯年収は大手企業を上回る!?
タクシー運転手における年齢階級別の年収比較
一般的なサラリーマンの場合には、年齢と共に年収もアップしていくことがほとんどですが、タクシー運転手の場合はどうなるでしょうか。
20~24歳:約305万円
25~29歳:約273万円
30~34歳:約337万円
35~39歳:約318万円
40~44歳:約348万円
45~49歳:約315万円
50~54歳:約314万円
55~59歳:約310万円
60~64歳:約287万円
年齢給や年功序列といった通例のないタクシー業界は、新卒入社や中高年の新人ドライバーでも、ベテランを変わらず平等にチャンスがあります。データを見ると30、40代が特に活躍していることがわかります。
▼年齢以外の条件での年収や、実際のドライバーの売上(年収)が知りたい人はこちらからご覧ください。
年収比較、男女の年収差ランキング
一般的に、どの職業を見ても男性の方が女性より年収が多くなる傾向がありますが、タクシー運転手の場合はどうでしょうか。
男女の年収差は「女性が活躍しやすい環境かどうか」を見る指標のひとつとしても参考になるので、業界研究の際にはぜひ確認してみてください。
タクシー運転手の場合、男女の年収差は約17万円ほどで全体の136位。比較的、平等に活躍できる業界だということがわかります。
ちなみに、タクシー運転手よりも年収差が少ない職業は、「居住施設・ビル等管理人」「訪問介護従事者」「看護助手」「バス運転者」「看護師」です。
逆に女性の方が年収が高くなる職業は「准看護師」「航空機客室乗務員」「歯科衛生士」のみになります。
さらに、調査対象を従業員数10人以上の企業に拡げて算出すると、タクシー運転手は男女の年収差4万円で、最も差のない平等な職業と言えます。
▼未来都で働く社員をご紹介しています
参考記事:かがやく女性乗務員
タクシー運転手の平均年齢の順位は?
タクシー運転手の平均年齢は55.2歳で、「タクシー運転者を除く乗用自動車運転者」「大学教授」についで第3位です。
全職業平均は42歳前後になるので、タクシーは平均から10歳以上も離れている超高齢な業界ということになります。
平均55.2歳という数値は、ここ数年の大手のタクシー会社を中心とした新卒採用や20代採用に力を入れた成果ですが、小規模なタクシー会社も含めた業界全体の平均年齢は60.7歳と、大手タクシー会社と5歳以上の大きな差があります。
▼タクシードライバーの年齢について詳しく知りたい人はこちらもご覧ください
参考記事:タクシーの新卒採用、本格始動!
タクシー運転手の勤続年数の順位は?
続いて勤続年数を見てみましょう。
タクシー業界の平均勤続年数は9.2年で、145職種中112位です。
比較的、勤続年数は短い部類に含まれると思いますが、勤続年数が短い業界には、「業界内で転職が多い」ケースと、「異業種を経て中高年で転職してくる」ケースがあります。
タクシーは後者の「異業種を経て中高年で転職してくる」の傾向が強い業界です。
実は、大手のタクシー会社に入社するタクシー運転手の8割以上は未経験で入社している。というデータがあります。
先ほどの平均年齢55.2歳のデータと合わせて考えると、多くのドライバーが40代以降でタクシー会社に入社していることがわかります。
▼タクシー運転手の転職時の年齢について詳しく知りたい人はこちらもご覧ください。
参考記事:未経験ではじめるタクシードライバー転職
所定内実労働時間数の順位は?
転職の際に「年収」の次に気になる人の多い「労働時間」のランキングはこちらです。
タクシー運転手の所定内実労働時間は月156時間で全体の127位。他の職業と比べても、比較的ホワイトな職業と言える労働時間です。
タクシー業界は、数十年前は激務で長時間労働と呼ばれる時代もありましたが、この10年の間に何度も見直され、かなり改善されてきました。
▼タクシー運転手のイメージと実態について詳しく知りたい人はこちらもご覧ください。
参考記事:【総まとめ】タクシードライバーはやめとけと言われる理由
参考記事:【仕事大解剖】タクシードライバーの真実!
残業時間(超過実労働時間)の順位は?
続いて「超過実労働時間」、いわゆる残業時間です。
タクシー運転手の残業時間は39時間で、145職業中第4位。かなり少ない職業です。
また、1~3位も全て運転手関連の職業がランクインしています。
ただし、タクシー運転手の勤務時間はある程度自由に設定できますし、残業は全て自分の意思で行っているので、他のドライバー職とは少し異なる働き方になります。
実は、タクシー業界への転職者でトラックドライバー経験者は割合として多いのですが、運転や地理といったこれまでのスキルを活かしたまま働き方を変えられるところが転職のきっかけになっているようです。
参考記事:どこまで自由?タクシードライバーの働き方
大阪でタクシー運転手になるなら
タクシー運転手と他の職業を比較したデータをご覧いただきましたが、いかがでしたか?
少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひ一度、未来都の採用担当へご相談ください。さらに詳しいお話をさせていただきます。
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